小学生ら心臓外科医の仕事学ぶ 尾鷲でスミセイアフタースクール 三重

【尾頭医師(中央)から外科手術の縫合を教わる児童=尾鷲市中村町の中央公民館で】

【尾鷲】住友生命による小学生の放課後支援事業「スミセイアフタースクールプロジェクト」が8日、三重県尾鷲市中村町の中央公民館であった。学童保育を利用する市内の3―6年生19人が心臓外科医の仕事を学んだ。

同社によると、児童が楽しく成長できる場を設けようと、毎年全国で命や健康をテーマとする出前授業を実施。菊名記念病院(横浜市)の心臓外科医、尾頭厚医師が講師を務め、心臓の仕組みや外科手術を説明した。

尾頭医師はイラストを使って「心臓は胸の真ん中にあり、握り拳の大きさ」と説明。聴診器を手渡し、児童らが自分の心拍数を測った。15秒間で20回動いたと声が上がると「1日で10万回動いている」と話した。

人工皮膚の傷跡を手術糸で縫合する手さばきを披露した後、児童らは医療用ガウンと帽子を身にまとい、太い手術糸を使った糸結びを体験。手際よく結び目を付ける児童もいれば、糸が絡まって苦戦する児童もいた。

尾鷲小4年の東弦汰さん(10)は「糸が滑りやすく、素早く結ぶのが難しかった。手先が不器用だと時間がかかり、大変だと思った」と話した。