交通死亡事故多発で警報 松阪市、三重県内で最も多く

【交通死亡事故多発警報を発令する竹上市長=松阪市役所で】

【松阪】三重県の松阪市は4日、交通死亡事故多発警報を発令した。期間は31日まで。今年の同市の交通事故死者数は9人で、県内市町で最も多い。

11月21、25日に重体事故が、11月30日と12月1日に2日連続して死亡事故が発生した。11日間で3人が死亡し、2人が重体となる深刻な状況を受け、同市交通安全条例に基づき発令した。警報発令は令和元年7月30日―8月31日以来となる。

今年同市内で起きた交通死亡事故は9割が夕方から深夜に発生し、死亡者の6割が65歳以上だった。

竹上真人市長は「これ以上犠牲者を増やしたくない。年末の特にあわただしくなる時期。少し気を付けてもらうだけで事故は防げる」と呼びかけた。チラシの掲示や啓発活動で警報発令を周知していく。