伊勢の観光魅力創出へ 山下さんに地域おこし協力隊委嘱 三重

【委嘱を受け鈴木市長に抱負を話す山下さん(右)=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県伊勢市の地域おこし協力隊の委嘱式が26日、市役所で開かれ、岐阜県大垣市から移住した山下莉奈さん(28)が、鈴木健一市長から委嘱状を受けた。市内の旅行会社と協力し、観光ガイドの育成やツアー企画の立案などに取り組む。

山下さんは伊勢で生まれ、幼少期を過ごした後、松阪市で高校まで暮らした。名古屋市の製菓専門学校で学び、卒業後は、名古屋や岐阜市でパティシエとして勤務。「地域に根ざした仕事がしたい」と、ゆかりの地である伊勢の地域おこし協力隊を志望した。委嘱を受け、伊勢神宮外宮近くにある旅行会社「神楽サロン」で、観光業務に従事する。任期は最長3年。

山下さんは「伊勢は独特な食文化がある。得意とする食の分野で観光ツアーを考えたり、スイーツのワークショップなどにも取り組み、地域活性につなげたい」と抱負を語った。

鈴木市長は「神宮式年遷宮に向け盛り上がってくる雰囲気を感じながら、地の利を生かし、楽しく活動してほしい」と期待した。