【熊野】三重県内高校が全国強豪校との練習試合に臨む「くまのベースボールフェスタ」が23、24の両日、熊野市有馬町のくまのスタジアムなど県内外5会場で開かれた。今季の対外試合の締めくくりを前に、参加した15校が熱戦を繰り広げた。
強豪校と対戦することで、選手や指導者の育成や交流を図ろうと、平成18年に尾鷲高ら6校が始めた取り組み。今年は木本や昴学園など県内4校のほか、今夏甲子園優勝校の京都国際(京都)や準優勝校の関東第一(東京)なども参加した。
木本は23日、同市木本町の同高で甲子園出場メンバー3人を擁する関東第一と対戦。先発の川本は1―1の同点で迎えた三回、2四球や暴投で制球を乱して3失点。その裏、無死満塁から押し出し四球で1点を返すも、反撃は及ばなかった。
峪中主将は「全員で食らいついたが、力以上の差を感じた。この経験を糧にチームの競争力を高めていく」と強調。川本は「強豪相手に緩急で崩せたのは自信になった。打者に粘り強く対応されたので、新しい変化球を覚えたい」と話した。
この日、木本は篠山産業(兵庫)とも戦い、3―8で敗れた。尾鷲・紀南連合チームは、遊学館(石川)に2―7、京都国際に2―6で敗戦。24日は関東第一と京都国際の今夏甲子園決勝カードの再戦も実現し、6―1で関東第一が勝った。