【尾鷲】三重県の尾鷲市内の小学生が熱気球の搭乗などを体験する「航空スポーツ教室」が23日、同市中村町の市立尾鷲小学校であった。4―6年生計29人が、独特の浮遊感や地上約20メートルからの町並みを楽しんだ。
市によると、市制70周年事業の一環で、子どもに航空スポーツを楽しんでもらい、自然に親しむ心を醸成しようと、市と一般財団法人・日本航空協会が共催。四日市市のアサヒバルーンクラブが熱気球を用意した。
児童らは同クラブの担当者から、熱気球の仕組みや安全な乗り方を学んだ後、地面にロープをつないだ「係留飛行」を体験。ガスで空気が暖まると、直径25メートルのバルーンがふわりと上昇し、大きな歓声が上がった。
その後、2班に分かれてパラグライダー体験か模型飛行機作りの教室に参加。パラグライダー教室では、県フライヤー連盟の担当者2人が両肩を支えながら、10メートルほどの翼を広げて数秒間の空中浮遊を満喫した。
熱気球に乗った尾鷲小6年の増井香音さん(12)は「思ったより高く上がった。遠くに海も少し見えた」、パラグライダーを体験した尾鷲小4年の松井湊志さん(10)は「一瞬だけふわっと浮いて楽しかった」と話した。