三重、愛知の高校2年生で編成する高校野球の第2回愛知県・三重県ピックアップチーム交流試合が23日、津市本町の津球場で2試合が行われた。県野球協議会主催の「みえベースボールフェスタ」の一環としても行われ、1試合は三重が4―3で勝ち、第2試合は愛知が7―6の九回サヨナラで勝って、両県が1勝1敗で引き分けた。
第1試合で三重は二回、愛知先発左腕芹澤大地(愛知・高蔵寺)の制球の乱れにもつけ込んで9番大浦天眞(松阪商)、2番水谷宗太(海星)の適時打で一挙3点先制。先発登板し、3回1安打無失点と好投した左腕栄田人逢(菰野)ら4投手の継投で愛知の反撃をかわした。
第2試合も5投手の継投。攻撃では一回無死一、二塁で3番小久保理玖(明野)の適時二塁打で2点を先制。その後も得点を重ね九回表を終えた時点で6―3とリードしたが、その裏、愛知2番船橋幸多(至学館)のソロ本塁打を含む6長短打で一挙4点を返されてあと一歩で勝利を逃した。
県内高校から選ばれた2年生25人が出場した。10月の東海大会に出場した海星、菰野、宇治山田商の選手ら以外は、高校入学後、県外の公式戦に出場する機会のない選手が多かったがそれぞれの持ち味を発揮した。
第2試合でスライダーを右中間に運び先制適時二塁打を放ったほか、3点リードの五回から、三重の3人目の投手としてマウンドに上り、2四球1暴投ながら2回無失点で粘った小久保は「投手としては反省もあるが普段と違う緊張感の中投げられたことは良かった」と話した。
三重チーム監督を務めた宇治山田商の村田治樹監督は「三重チームらしいまとまりの良さが試合の中で出せた」と評価。解団式で三重チーム主将の水谷は「これからはライバル。次は成長した姿で戦えることを楽しみにしています」と呼びかけていた。