岐阜県山県市で24日、男子第73回・女子第35回東海高校駅伝競走大会が行われる。各県予選会で6位までに入賞したチームが出場し、今月10日の男子県高校駅伝3位の高田は、8位でゴールした2022年の東海高校駅伝以来の入賞が当面の目標。鍵を握るのが今年の県高校駅伝で2年連続1区区間賞獲得の3年生エース杉本憲亮の走りだ。
高2で初出場した昨年夏の全国高校総体(インターハイ)3000メートル障害で7位入賞し注目された。同11月の県高校駅伝では各校エースが顔をそろえる1区(10キロ)で区間1位に輝いた。今年1月の都道府県駅伝メンバーにも初めて選ばれ、1区に抜てきされた。
5月には県高校総体で3000メートル障害以外に1500メートル、5000メートルの長距離3冠を達成。3000メートル障害で2年連続の入賞が期待された7月のインターハイは、予選レース中の左足首故障で途中棄権する悔しさを味わったが、駅伝シーズンに向けて気持ちを切り替え、リハビリに励んだ。
故障離脱後、本格的な復帰レースとなった今年11月の県高校駅伝で再び1区を担当。上野工OB中村匠吾選手=富士通=の区間記録更新を目指して、スタート直後から先頭に立つと、前半5キロを14分50秒台で通過する攻めの走りを見せた。
「夏の走り込み不足」がたたり後半ペースが落ちると、8キロ地点で昨年の都道府県駅伝メンバーで1学年下の稲生エース廣瀬聡真に一時逆転された。それでも「区間賞は絶対獲りに行かなければならない」。同級生の仲間が応援に駆け付けていた9キロ地点以降に再び首位に立ち30分31秒でトップ通過。「最後はないものを絞り出せた」。
県高校駅伝同様1区起用が予想される東海高校駅伝も「区間賞を獲るのは最低条件」。「日がたつにつれて足の状態が戻ってきているという感覚はある。他校の選手に『さすがだな』と思わせて、高田の選手に『自分たちも頑張る』と思ってもらえる走りをしたい」
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男子第73回・女子第35回東海高等学校駅伝競走大会 岐阜県山県市の四国山香りの森公園周辺特設コースで24日開催。各県予選会で男女6位までに入賞したチームが出場し、各県2~6位校は各県1位校を除く最上位に入って東海地区代表での全国高校駅伝(12月22日・京都)出場を目指す。