【津】三重県を拠点に活動する日本画作家男女5人の作品展が13日、津市中央の三重画廊で始まった。はがき大から80号まで計約60点を展示販売している。17日まで。
5人は岸春美(76)=亀山市=、北島修(75)=松阪市=、高橋弘子(69)=津市=、安田やよひ(73)=亀山市=の4氏と、7月に96歳で亡くなった伊藤安男氏=いなべ市=。いずれも日展を軸に活動し同展顧問の山﨑隆夫氏の門下生。互いに親交が深く2年をかけ今展を準備した。
各自の小品から大作までを展示。花、鳥、人物、風景など和紙に岩絵の具で描いた作品が並ぶ。同展日本画部門の「日春展」で最高賞を受賞した岸さんの「生」は月や花を背景に、身ごもる女性がたたずむ姿を緻密な筆遣いで描いている。
安田さんは「日本画は絵の具の表現の幅が広い」と魅力を話し「同じ先生に習ってもそれぞれに表し方が違う。皆の個性を楽しんでほしい」と呼びかけた。