【桑名】三重県桑名市長島町の長島北部まちづくり協議会(金森努会長)は12日、長島北部地区の70歳以上の高齢者を対象に、バスを使って町内のスーパーまで送迎する「買い物支援バス」の実証実験を実施した。
地元の「カトーレンタカー」(同町松ケ島)が実証実験に協力し、無償でマイクロバスを出し、運転者も手配してくれた。バスは地区内のコミュニティバスのバス停を順に回り、希望した高齢者約20人を乗せると、同町又木にあるJA系のスーパー「Aコープ長島店」に向かった。
店に到着すると、45分の買い物時間が設けられ、高齢者らは買い物したり、近くの郵便局へ行って用を済ませたりした。帰りは、参加者それぞれの自宅付近まで送り届けた。
実証実験は19日にも実施する。参加者にアンケートを取り、寄せられた意見を参考に、今後どうしていくか検討する。
地区内は高齢化が進んでいて、近くに生鮮品を気軽に買える店がない。金森会長(77)は「住民の声を聞いて実証実験に終わらせず、できうる限り続けたいと思う」と話した。