いじめ防止ポスター制作 鈴鹿の白子高、駅前で啓発活動 三重

【いじめ防止啓発ポスターを手にする小林さん=鈴鹿市白子4丁目の県立白子高校で】

【鈴鹿】三重県教委が定める「いじめ防止強化月間(4、11月)」に合わせ、鈴鹿市白子4丁目の県立白子高校(水谷正樹校長)が、独自のいじめ防止啓発ポスターを制作。12日、1―3年の有志生徒約20人が、最寄り駅の近鉄白子駅西口付近で、啓発ポスター入りのポケットティッシュ600個を配布した。

啓発ポスターの標語は、1―3年の全19クラスが1―3点ずつ提案。全校生徒約720人の投票で、3年3組が考えた「いじめる弱さ 気遣う強さ」が選ばれた。

標語に合わせたイラストは白と黒の対比が印象的な作品で、絵を描くのが好きという2年の小林優月さん(16)が、スマホのアプリを活用して作画した。

啓発活動を通じていじめを社会全体で考える問題と捉え、多くの人が考えるきっかけにしてもらうのが狙い。

駅前に立った生徒らは「いじめ反対」のメッセージを示すピンク色のたすきを着用し、通行人にポケットティッシュを手渡した。

配布活動にも参加した小林さんは「標語の雰囲気が伝わるよう配色を工夫した。一人でも多くの人が、ポスターを見ていじめについて考えてくれたらうれしい」と話した。