三重大と地元企業が連携セミナー 四日市、県内事業者ら37人参加

【あいさつする東海社長=四日市市諏訪町で】

【四日市】三重県四日市市諏訪町の四日市商工会議所1階会議所ホールで30日、「三重大学と地元企業との連携セミナー~デジタルテクノロジーで競争力を高める~」が開かれ、県内事業者を中心に27社37人が参加した。

セミナーは10回目で、三十三銀行、三十三総研、三重大学と四日市商工会議所が地元企業の技術開発や新製品開発の課題解決を支援する目的で毎年開催している。終了後には同大学工学研究科の教員も参加して懇親交流会も開かれた。

同総研の東海悟社長が「企業の競争力を高める上で、AI(人口知能)やDX(デジタルトランスフォーメーション)といった技術の活用が重要な経営課題となっている。技術革新が時々刻々と進む中、私たちが持続的に成長していくためには、アカデミアの皆様のお知恵を存分に活用させていただくことが大変重要」「三十三フィナンシャルグループは地域社会の発展に貢献するため、今後とも産学連携のコーディネートに注力する」とあいさつした。

セミナーでは、AIやDX技術などの有効活用と、情報セキュリティの基本を主なトピックスとして、同研究科の早川聡一郎准教授、川中普晴教授、若林哲史教授、河内亮周教授、矢野賢一教授が講演。自動運転(自律移動ロボット)の遠隔監視システム、深層学習による動画像解析など同研究科の研究内容を参加者に紹介した。