伊勢路の終点、万才峠を紹介 尾鷲の県立熊野古道センターで企画展

【伊勢路・万才峠をテーマとしたロビー展=尾鷲市向井の県立熊野古道センターで】

【尾鷲】尾鷲市向井の県立熊野古道センターでロビー展「伊勢路最後の峠・万才峠」が開かれている。道のりなどを紹介する写真や解説パネル24枚を展示している。来月24日まで。

熊野古道の世界遺産登録20周年を記念した企画展の第6弾。万才峠は標高415メートルで、和歌山県の新宮市と田辺市にまたがる。新宮市志古から中辺路に合流するまでの約5キロを結ぶ。

写真は同センターの嶋田仁志さんが現地を歩いて撮影し、志古側から順路通りに並べた。時宗の開祖、一遍上人の名号碑(同県指定文化財)や集落跡とされる垣や田んぼ跡を紹介している。

嶋田さんは「一般には知られていない、伊勢路の終点はどこにあるのかを知ってもらいたい。実際に写真を見て、現地に行きたいと思ってもらえれば」と話した。

入場は午前9時―午後5時。無料。会期中は無休。