相可高生にプロが助言 うまいもん甲子園決勝向け調理研修

【富澤シェフ(左)の助言を受けながら調理する生徒ら=多気町相可の相可高校で】

【多気郡】キリンビバレッジ(東京都中野区)は16日、高校生が地元の食材を使ったオリジナルメニューを競う第13回「ご当地! 絶品うまいもん甲子園」に東海北陸代表として出場する三重県多気町相可の県立相可高校で、プロの料理人を派遣する調理研修「キリン チャレンジキッチン」を開いた。

うまいもん甲子園は3人1チームが地元食材を生かした料理を考案し、味やプレゼンテーションを競う。今年のテーマは「ご当地食材を活(い)かした人気中食&外食メニュー開発!」。全国から73校218チームが応募し、書類審査と地方大会を経て11月3日に東京都で開く決勝大会に10チームが臨む。チャレンジキッチンは決勝進出チームを対象にメニューのブラッシュアップのため実施している。

同校チームは生産経済科2年の西村美咲さんと太田凪咲さん、食物調理科2年の鎌倉悠喜さん。「スペイン風鱓(うつぼ)茶ー飯(チャーハン)」を開発した。「お茶の実オイル」とウツボがメイン食材で、耕作放棄された茶畑の復活と、伊勢エビなどを食べるウツボの駆除を目指す。

多気町と「美食の街」として知られるスペイン・サンセバスチャン市との「美食を通じた友好の証」にちなみパエリア風にアレンジした。同校農場で栽培したコシヒカリやサマーフレッシュ、パブリカを使っている。

調理研修ではホテル「ニッコースタイル名古屋」の富澤真也シェフが指導し、「ウツボが課題になってくると思う。骨をどう克服していくかが一番のポイント」とアドバイス。生徒らの調理を見守り試食した。

また同社やスーパー「ぎゅーとら」(伊勢市)が出場応援金を贈呈し、生徒らは「優勝できるよう頑張ります」と意気込んだ。