【四日市】特殊詐欺被害を未然に防止したとして三重県警四日市南署(中西通署長)は16日、同市楠町の百五銀行楠支店の中村隆人支店長(53)と行員の桂山裕美さん(45)に感謝状を贈呈した。
9月11日正午過ぎ、80代の女性が来店し400万円の出金を申し出た。特殊詐欺ではと不審に思った桂山さんが用途を尋ねると、「息子に示談金が必要だと言われた」と話したため、上司に報告して警察に通報するなどして詐欺被害を未然に防いだ。
贈呈式には、中村支店長と桂山さんが出席。中西署長が「適切な声かけによって、被害を水際で食い止め警察活動に寄与された」と感謝状を手渡した。
中村支店長は「お客さまの大事な預金を守れてよかった。引き続き徹底したい」、桂山さんは「署員の方々との連携で、ようやく納得していただけて安心しました」と、それぞれ話していた。その後、女性から「落ち着いて考えると声も違っていておかしかった。止めてくれてありがとう」と感謝の電話があったという。