「熊野古道米」収穫に感謝 農家とクラギ、花の窟神社で祈祷式 三重

【祈祷を受けた辻本さん(中央)と荘司係長(右)、農業屋御浜店の堀木店長=熊野市有馬町の花の窟神社で】

【熊野】三重県御浜町の米農家辻本満哉さんと、「農業屋」を運営するクラギ(松阪市川井町)が協力して栽培に取り組む「熊野古道米」が今年も収穫され、熊野市有馬町の花の窟神社で11日、収穫に感謝する祈祷(きとう)式があった。

熊野古道米は、水質検査などで品質管理を徹底した御浜町阪元の田で低農薬栽培されている。今年は約2700キロを収穫。県内外のホテル、レストランに出荷するほか、農業屋と同社店舗みのりで販売する。

祈祷式では、辻本さんとクラギの荘司係長らが花の窟神社に、収穫した熊野古道米の一部を奉納し祈祷を受けた。

荘司係長は「辻本さんの栽培技術と豊かな自然の中で、食味値が80を超える仕上がり。ぜひ皆さまに味わってほしい」、辻本さんは「今年も高温障害や獣害で栽培が難しい年だったが、美味しいお米が無事に収穫できた」とそれぞれ話した。