尾鷲甘夏をシェル・レーヌに 三重テラスで数量限定発売 地域おこし協力隊・日下さん栽培

【三重テラスオリジナル商品の「シェル・レーヌ尾鷲甘夏」=東京都中央区日本橋室町の三重テラスで】

【尾鷲】東京都中央区日本橋室町の「三重テラス」で10月から、尾鷲市の農園で、有機農法で栽培された甘夏を使った焼き菓子「シェル・レーヌ尾鷲甘夏」を発売している。5個入りで税込み1450円。数量限定。

同商品は、テラスを首都圏のマーケティング拠点にしようと、テラス運営事業者の伊勢福(伊勢市)が、シェル・レーヌを販売するブランカ(鳥羽市)に提案して実現した。テラスのオリジナル商品の第1号となる。

シェル・レーヌは平成5年に発売されたアコヤ貝を模したマドレーヌ。小麦粉は県産の「あやひかり」を使い、鶏卵は地元の農場から仕入れている。両社は生地との相性を考え、県産のかんきつ類を加えることにした。

今春から御浜町のマイヤーレモンや、伊勢市の「やまとたちばな」を試し、尾鷲甘夏にたどり着いたのは6月だった。天満地区の尾鷲市地域おこし協力隊、日下浩辰さんが無農薬で育てた甘夏の皮を生地に練り込んだ。

開発に携わった伊勢福の三重テラス部、松本徹プロジェクトマネジャーは「テラスを新たなチャレンジができる場にしたい」と強調。「9月のオープン11周年を祝う商品として、何とか完成が間に合った」と話した。

10月1日に約150個を用意したが、同4日午前中に完売した。次回は11月1日に入荷する予定。取り置きの予約も受け付けている。問い合わせは三重テラス=電話03(5542)1033=へ。