サツマイモの収穫体験 尾鷲の輪内中生徒、有機農業学ぶ 三重

【サツマイモを収穫した奥村さん=尾鷲市三木里町の農地で】

【尾鷲】三重県尾鷲市三木里町の遊休農地で7日、有機農業を体験する授業があった。輪内中学校の2年生5人がサツマイモ「紅あずま」を収穫し、農業への理解を深めた。

市によると、地元の魅力を再発見してもらおうと、輪内中の生徒を対象に取り組む「ふるさとキャリア教育」の一環。市と地元農家が協力し、昨年から実施している。

生徒らは5月下旬に農家、庄司和稔さんの農地約1・5アールの一角にサツマイモとキュウリを植えた。8月中旬には麻ひもを結んで仕立て、周りの除草作業もしていた。

この日は軍手をはめてスコップで土を掘り起こし、サツマイモを収穫。例年は15―20キロ採れるが、サルの農作物被害があり、手のひら大一つを収穫して終わった。

その後、同町の「やきやまふぁーむ」にバスで移動し、庄司さんが垂直仕立てで育てるキュウリやナスの栽培方法を学んだ。畑で採れたシソのジュースも試飲した。

奥村香茉莉(こまり)さん(14)は「自分だけ採れたのは奇跡。こんなに太くて大きなサツマイモを採れると思っていなかった。大学芋か天ぷらにして食べたい」と笑顔で話した。