【鈴鹿】三重県鈴鹿市の庄野地区まちづくり協議会(福嶋誠会長)と、市内の劇団花さつき(長谷川祐美子代表)は20日午後0時半から、鈴鹿市庄野東2丁目の市立庄野小学校で、女性たちが死罪覚悟で築いたと語り継がれている地域の伝説「女人堤防」を題材にした「そこに在るは椿」を上演する。開場正午、終演午後2時予定、入場無料。庄野宿400周年記念公演。
現在、公募で集まった地域住民らが、目前に迫った本番に向けて稽古に励んでいる。
劇には地区内の小学生―70代の9人と、劇団員など11人が出演。参加者らは5月から週1回、約3時間ずつ、庄野公民館などで稽古に取り組んできた。
台本は以前、女人堤防をテーマに同劇団が書いた「椿ちれど」をもとに、市芸術文化協会所属の詩人佐藤貴宜さん(50)=同市桜島町6丁目=が改変した。長谷川さんが演技指導、佐藤さんが演出を務める。
6日は舞台となる庄野小体育館で初の通し稽古があり、出演者らは立ち位置の確認などをした。
主人公の「きく」役を演じる市立平田野中3年、松本ここはさん(14)は「きくは責任感が強い女の子。せりふを覚えるのは大変だけど、みんなで一生懸命練習してきたので、1人でも多くの人に見てもらいたい」と意気込みを語った。