愛らしい絵画や立体 イラストレーター、久世さん作品展 津の安濃古道具店

【作品を紹介する久世さん=津市安濃町東観音寺の安濃古道具店で】

【津】三重県津市安濃町の安濃古道具店はこのほど、同市白山町南家城のイラストレーター、久世准生さん(55)の作品展「くぜじゅんき いろえんぴつ展」を開き、愛らしいモチーフの絵画や立体作品計約40点を展示販売した。15日まで。正午―午後6時。水・木曜定休。12―15日は久世さんが在廊し読み聞かせなどをする。

久世さんは乳幼児向け商品のデザインや絵画などの制作、絵本の出版と活躍は多岐にわたる。同店が今年開いた能登半島復興支援のイベントに参加したことがきっかけで本展が実現した。

洋紙に色鉛筆で、シマエナガや擬人化したクマ、イノシシなど愛らしく描いている。張り子の立体は星を見上げる2人組など、ほのぼのとした雰囲気を醸し出している。

久世さんは色鉛筆を使う理由を「『特別な画材を使わなくても楽しめる』と子どもたちに伝えたい」とし「かわいいものを見ると人は優しくなれる。見た人が優しい気持ちになり、上手下手でなく『楽しそう』が伝わるといい」と話した。