白塚おさかな祭りに3200人 5年ぶり再開 焼きハマグリ振る舞い

【振る舞いの焼ハマグリを受け取る来場者=津市白塚町の白塚漁港で】

【津】三重県津市白塚町の白塚漁業協同組合は5日、同町の白塚漁港で5年ぶりの「白塚おさかな祭り」を開いた。鮮魚や水産加工品などの販売や海の幸の振る舞い、子ども向けの魚釣りなどに近郊から約3200人(主催者発表)が訪れた。

平成14年から毎年年末に実施していた行事をコロナ禍を経て再開し19回目。

会場にはアオヤギやイワシの丸干しなど白塚産の海産物や、シジミ、ちりめんなどが並び、来場者が次々と買い求めた。

同港で揚がったイワシを酢で締め、津市のすし職人松田春喜さん(74)が握った「いわしずし」400食と、赤須賀漁協の「桑名の焼きハマグリ」100食の振る舞いは整理券が開場直後になくなる人気。今回初めて企画した子ども向け魚釣りでは、魚の絵の名前を答えて買い物券を受け取っていた。

【人気の子ども向け魚釣り=津市白塚町の白塚漁港で】

近くに住む髙倉定美さん(62)は「安くいろいろ買えていい。今回子どものイベントがあり孫も一緒に来ることができた」と感想を話した。

白塚漁協の稲垣巧指導部長(69)は「これほど来ていただくとは」と驚き「子どもたちが魚に親しみ、魚食がもっと普及するといい」と話した。