桑名の飲食店で4人食中毒 三重県が営業禁止処分

三重県は30日、桑名市矢田の飲食店「炭焼やきとり伍右ェ門」で食事をした30―60歳の男女4人が下痢などの症状を訴えたと発表した。県は同店で提供された食事が原因の食中毒と断定。同日付で同店を営業禁止処分にした。

県によると、4人のうち2人は19日、残りの2人は21日に同店を利用。21―23日にかけて腹痛や発熱などを発症。入院した人はおらず、全員が既に回復した。当日は焼き鳥や「きもさし」「ささみアボガド」などが提供された。

患者を診察した桑名市の医療機関が28日、桑名保健所に連絡したことをきっかけに発覚。患者への便検査でカンピロバクター・ジェジュニが検出された。保健所は衛生管理の改善が確認でき次第、同店の営業再開を認める。

県内では今月、伊勢市と津市の飲食店で計2件の食中毒が発生。いずれも患者への便検査でカンピロバクター・ジェジュニが検出されたという。県は鶏肉などの仕入れ先を調べると共に、肉料理の十分な加熱を呼びかけている。