5番森田が殊勲の犠飛 海星の優勝たぐり寄せる 秋の高校野球三重大会

【海星―菰野 四回表1死三塁、決勝点となる右犠飛を放つ海星5番森田=ドリームオーシャンスタジアムで】

海星加藤、菰野栄田の両左腕による投手戦が繰り広げられた決勝。海星の5番森田は四回表、犠飛でこの試合唯一の得点を挙げ、8年ぶり14回目の優勝をたぐり寄せた。

海星は夏の甲子園でも好投した栄田相手に、三回まで毎回走者を得点圏に置いた。0―0の四回表には先頭の3番川﨑が二塁打で出塁すると、4番水谷主将が犠打で好機を広げた。

1死三塁で打席が回った森田。「とにかく強い打球を」と打球は犠飛には十分な飛距離の当たりで、三走川﨑が悠々生還して先制。「日頃の練習の成果を発揮できてよかった」と振り返る。

海星は今大会、バントを絡めて得点を積み上げ、8年ぶりの頂点に。決勝もチームカラーの「1点を取り、一つ一つのアウトを積み重ねて守り勝つ野球」を体現する試合となった。

今後は1999年以来の甲子園出場を目指し、東海大会を戦う。「チームに貢献できるように、それだけを考えて頑張りたい」と意気込んだ。