観光列車で「ほろよい」 三重の地酒と食楽しむ

【マイクを手にお酒の説明をする大田酒造の大田智洋さん=松阪市内で】

三重県観光連盟と近畿日本鉄道、百五銀行は28日、近鉄名古屋駅~鳥羽駅間で県内の地酒を観光列車で楽しむイベント「三重の地酒ほろよい列車~みえの『酒』と『あて』~」を開き、60人が三重の酒や郷土の味を楽しんだ。

このイベントは今後数年にわたり県内外で大規模なイベントが続き、県にとっても観光誘客のチャンスとなることから、酒造りに適した県ならではの「酒」とそれに合う「あて」をPRすることで県の認知度向上と観光誘客につなげようと企画。今年7月に東京都の三重テラスで行われた首都圏プロモーションイベント「みえの「酒』と『あて』」の参加者にも参加を呼びかけ、両イベントが連動する形で開催された。

観光列車「つどい」が近鉄名古屋駅を出発すると、平成28年のG7伊勢志摩サミットの乾杯酒に採用された「作(ざく)」の清水清三郎商店(鈴鹿市)や「半蔵」の大田酒造(伊賀市)など県内七つの酒蔵の担当者が交代形式で自らが造るお酒の歴史や魅力などを説明。「松阪鶏焼肉」や県産豚肉を使用した「しそ餃子」など県産食材を取り入れた「あて」とともにグラスやカップに注がれる七種類の地酒を楽しんだ。

鉄道とお酒が好きな父親に誘われ名古屋市から参加したという瀬古和樹さん(30)は「今まで三重のお酒のことを知らなかったけど、色々な種類があって、味の特徴などもを知れてよかった。酒蔵さんから聞いた話は初めて知ることも多くためになった」と話した。