自民三重県連、決戦投票は高市氏に 石破新総裁に期待の声

【自民党総裁選の開票作業に当たる県連の職員ら=津市桜橋2丁目で】

自民党の新総裁選に選ばれた石破茂元幹事長に対し、自民の三重県内組織からは、政治への信頼回復や地方創生などに期待する声が上がった。決選投票では高市早苗氏に「県連票」が投じられた。

自民党県連によると、県内では党員・党友1万2609人のうち、8697人(投票率68・97%)が投票した。うち有効投票数は8666票、無効票数は31票だった。

県内の党員投票で最も多く得票した候補者は高市氏で、2389票だった。次いで多く得票したのは石破氏で、1898票。林芳正氏の1356票が続いた。

他の候補は、小泉進次郎氏1334票▽小林鷹之氏1245票▽上川陽子氏194票▽茂木敏充氏141票▽河野太郎氏71票▽加藤勝信氏38票―だった。

自民党県連の中嶋年規幹事長は取材に「地方に詳しく、地方を大事にされている。何度も来県してもらっている」と石破氏を評価。政治に対する国民の信頼回復や地方創生に期待した。

公明党県本部の中川康洋代表は「新総裁の誕生を心よりお祝い申し上げる。政治改革や物価高騰対策、外交安全保障などの政策課題に両党力を合わせて挑みたい」とのコメントを出した。

一方、立憲民主党県連の中川正春代表は「国民は総裁を変えるだけで政治が刷新されたと受け取ってはいない。私たちは政権を奪取し、政治への信頼を取り戻す」などとコメントした。