動物の生命力など絵で表現 南伊勢町で鈴木幸永さんが個展 三重

【「動物の生命力」などを力強く表現した作品と鈴木さん=南伊勢町五ケ所浦の伊勢現代美術館で】

【度会郡】三重県津市の現代美術作家、鈴木幸永さん(80)の個展「遥かな動物Ⅴ」が、南伊勢町五ケ所浦の伊勢現代美術館で開かれている。12月23日まで。火、水曜日は休館。

鈴木さんは18歳頃から、クロッキーと不透明水彩による制作を開始。県内外で個展を開き、作品を発表している。

本館には、壁土を塗ったキャンバスに墨を使ってゾウやキリン、ヒョウ、シマウマなどを力強く描き、動物の生命力や人間と動物の共存を表現した新作22点を展示。動物とともにアフリカの情景を感じてもらおうと、バオバブの木を描いた作品も並べた。麻布や壁土、ナンテンの枝などを素材に、シカのすみかをイメージして作ったインスタレーション作品もある。

別館には、ヘチマなどを鮮やかに染色し、「未知なる人体」を表現したインスタレーション作品が展示されている。

【「未知なる人体」を表現したインスタレーション作品=南伊勢町五ケ所浦の伊勢現代美術館で】

鈴木さんは「壁に展示した平面作品とインスタレーションで、空間全体をつくり上げているので見てもらえれば」と話した。

入館料は一般700円、中高大学生500円、小学生以下無料。問い合わせは同館=電話0599(66)1138=へ。