4強出そろう 山商―菰野・海星―津田学園 秋季東海地区高校野球三重大会

【いなべ総合学園―宇治山田商 六回裏1死一塁の先制機で、左越えの適時二塁打を放つ宇治山田商5番羽根=松阪球場で】

選抜高校野球大会(来年3月・甲子園球場)につながる第77回秋季東海地区高校野球三重大会は23日、津球場公園内球場とドリームオーシャンスタジアム(県営松阪球場)でベスト4を決める準々決勝4試合が行われ、28日にドリームオーシャンスタジアムで開かれる準決勝の組み合わせが①宇治山田商―菰野(午前10時~)②海星―津田学園(午後0時半~)に決まった。

2年連続のセンバツ切符を目指す宇治山田商はいなべ総合学園に8―1の八回コールド勝ちし2年連続ベスト4。先発左腕長谷川佑慈がいなべ先発右腕安藤悠希と無失点投球を続ける中、六回表1死一、三塁のピンチを無失点で切り抜け、その裏1死一塁から5番羽根俐琥の適時二塁打などで一挙4得点した。

【いなべ総合学園―宇治山田商 六回表1死一、三塁の先制機で、いなべ7番手石方の投前スクイズに反応する宇治山田商の捕手阪口=松阪球場で】

今年夏の全国高校選手権出場校で2季連続の甲子園出場に挑む菰野は白山を10―1の七回コールドで下した。4打数3安打3打点の4番加瀬大雅を始めチーム12安打で2戦連続の二桁得点。投げては初戦に続き主戦左腕栄田人逢が先発し7安打7奪三振1失点で完投した。

津田学園は好機を確実に生かして昴学園に2―0で勝利。一回四球と単打に足も絡め無死一、三塁として先発左腕の3番桑山晄太朗の適時打で先制。なお2死満塁の場面で7番犬飼悠之介の適時打で2点目を奪った。桑山は9回143球を投げきり昴学園打線を6安打完封した。

海星は先発全員安打となるチーム11安打で津商を11―4で退け2年ぶりの4強進出。二回2死三塁から8番中世古悠馬の内野安打を皮切りに敵失にも乗じこの回一気に8得点。津商の反撃を三、五回の5番渡邉悠斗の2打席連続2点本塁打による4点にとどめた。