昨秋優勝校の宇治山田商は、同4位の近大高専に九回サヨナラ勝ちを収めた。6―6で迎えた九回2死二、三塁から9番河合の右越え3点本塁打で、両チーム計23安打の乱打戦を制した。
五回から継投した2番手加古が4点リードの九回表、2死走者なしから制球を乱して連打や暴投で4失点。その裏、河合の「公式戦初のサヨナラ打」が右翼ポール際に吸い込まれ、9―6で試合が決した。
七回2死満塁の好機にも打席が回ったが三振。無安打で迎えた九回は「何とか食らいつこうと気持ちを切り替えた」。初球の直球を振り抜き「切れると思ったが、最高の場面で打てて良かった」と笑顔を見せた。
今年3月のセンバツは三塁コーチとしてベンチ入りした2年生で「練習熱心で向上心も人一倍強い」(村田監督)と周囲の評価は高い。「自己評価は90点くらい」とした上で「次の試合でも地に足をつけて頑張りたい」と切り替えた。