「だまされたふり」で男逮捕 1000万円詐欺未遂疑い 三重県警名張署

【名張】三重県名張市内の女性から現金1千万円をだまし取ろうとしたとして、名張署は13日、詐欺未遂の疑いで、ベトナム国籍で自称愛知県田原市、自動車整備士チャン・ハウ・タイン容疑者(31)を現行犯逮捕した。

逮捕容疑は同日午前10時ごろ、名張市内の無職女性(81)宅前で、この女性に現金1千万円を置かせて持ち去ろうとした疑い。「友人に頼まれて荷物を取りに来ただけ」などと話し、容疑を否認している。

同署によると、女性宅には7日以降、警察官を装った人物から「あなたに詐欺事件の共犯者という疑いがかかっている」「身の潔白を証明するために資金調査をしなければならない」などと、相次いで電話があった。

女性は11日、不審に思って同署に連絡した。同署は女性の協力で「だまされたふり作戦」を実施。電話の指示通りに紙袋を置き、取りに来た容疑者を署員らが取り押さえた。同署は複数人の犯行とみて調べている。