103歳の明豆佐和子さんに花束 尾鷲市長が訪問、長寿たたえる 三重

【加藤市長(左)から花束を受け取った明豆さん=尾鷲市北浦東町の自宅で】

【尾鷲】16日の敬老の日を前に、三重県尾鷲市の加藤千速市長は13日、103歳の同市北浦東町、明豆佐和子さんの自宅を訪ね、長寿をたたえる花束を手渡した。

明豆さんは大正10年に和歌山県新宮市で生まれた。幼少期に尾鷲市に移り住むと、戦前は餅屋を手伝った。現在は長男夫婦と暮らしながら、デイサービスに通う。

食事や身支度は1人でこなす。記憶力も良く、長男夫婦の電話番号を暗記しているという。デイサービスでカラオケを楽しみ、「歌を聴くのが好き」と話した。

昨年、居間を掃除していた際に骨折し、医師から全治3カ月の診断を受けた。「毎日リハビリに励み、1カ月で回復していた」と長男の美伸さん(73)は振り返った。

元気の秘訣(ひけつ)は「みんなと一緒にいること」と即答。孫7人、ひ孫13人に恵まれ、大学の医学部に通うひ孫が「尾鷲で医者になるのを見届けたい」と語った。

加藤市長は「(来月30日の)老人会の福祉大会でカラオケを披露してほしい」と提案。「元気に無理なく長生きして、人生を楽しんでもらえれば」と話した。

市によると、市内の100歳以上の高齢者は13日時点で23人。最高齢者は104歳の楮畑のぶゑさん=林町=。満百歳の高齢者11人に、祝い金1万円を贈る。