28日に彼岸花映画祭 「砂の器」上映や音楽演奏 三重・津

【「第10回彼岸花映画祭in津」のチラシ】

【津】三重県ゆかりの映画で文化振興を図る「彼岸花映画祭in津」(同祭実行委員会主催、伊勢新聞社など後援)が9月28日午後0時半から、津市栗真町屋町の三重大学三翠ホールである。入場無料でチケット、事前申し込み共不要。

平成27年に津観音に小津安二郎監督顕彰記念碑を建立したのを機に有志でつくる実行委員会が1回開き今回が10回目。

3部構成で第1部「映像を彩る名曲の調べ」では同大名誉教授のピアニスト・兼重直文氏と、同大教育学部卒で新日本フィルハーモニー交響楽団ビオラ奏者の吉鶴洋一氏が演奏する。第2部では同祭実行委員の西松優氏による映画解説、第3部は松本清張の小説を映画化し県内がロケ地となった映画「砂の器」(野村芳太郎監督、1974年松竹/橋本プロダクション、143分)を上映する。

岩間知之事務局長は「『砂の器』はハンセン病が背景にある物語で今年公開50年の節目。優生思想の残酷さ、人権の大切さに思いをはせてほしい」とし「第1部ではテーマ曲『運命』の抜粋を生で聞くことができる」と見どころを話した。問い合わせは同事務局=電話090(3389)1454=へ。