熊野古道や名所歩く 11月16―17日「おわせ海・山ツーデーウォーク」 三重

【おわせ海・山ツーデーウォークの詳細を発表する内山委員長=尾鷲市役所で】

【尾鷲】三重県尾鷲市内の熊野古道や名所を歩く「おわせ海・山ツーデーウォーク」の実行委員会は29日、尾鷲市役所で会見を開き、11月16―17日に開催する大会の詳細を発表した。今年は特別コース二つを含む8コースを設置する。10月18日まで参加者を募集している。

尾鷲の歴史や自然を満喫してもらおうと、毎年秋に開かれる大会で、今年で19回目。熊野古道の世界遺産登録20周年を迎える今年は、各日3人の語り部が同伴し、説明を受けながら熊野古道を8―9キロほど歩く特別コースを新設した。

日本ウオーキング協会が認定する「美しい日本の歩きたくなるみち500選」に選ばれたコース(23キロ)は16日に実施。熊野古道・馬越峠や、明治時代に整備された古道・猪ノ鼻水平道を通る。昨年好評を得た、村嶋不動滝や行野浦を巡るコース(10・5キロ)は17日に設けた。

また、遠方の参加者に宿泊前日から尾鷲に親しんでもらおうと、大会前日の15日に「せっかくウォーク」を初開催。おわせふるさとガイドとの町歩きを実施する。尾鷲港を出発し、街中の熊野古道を通って尾鷲神社などの史跡を巡る。

内山裕紀子委員長(56)は「先着順のコースもあり、16日の特別コースは既に定員に達した」とした上で、「熊野古道の世界遺産登録20周年を盛り上げるイベントとして、多くの方に参加してもらいたい」と呼びかけている。

参加費は一般2千円、市民1500円、高校生以下千円。せっかくウォークは別途500円が必要。当日は同市向井の熊野古道センターに集合する。参加は大会・イベント申し込みサイト「スポーツエントリー」で応募するか、市役所や尾鷲駅に置かれた参加申込書に必要事項を記入し、郵便局で参加費を振り込む。