実質収支6億2829万円黒字 亀山市の令和5年度一般会計決算 三重

【定例記者会見に臨む櫻井市長=亀山市役所で】

【亀山】三重県亀山市の櫻井義之市長は28日の定例記者会見で、歳入総額223億4696万2千円の令和5年度一般会計決算を、30日開会する9月定例議会に上程すると発表した。

同決算は、実質収支6億2829万9千円の黒字となり、経営収支比率は目標値の85%を若干上回る86・8%。また、公債費負担比率は12・1%で、警戒ラインの15%を下回った。

歳入は、前年度より24億3千万円減で、市税や地方交付税は増額となったものの、前年度に実施した亀山駅周辺整備事業や図書館整備事業などの完了により、市債や国庫支出金の特定財源が減額となり、財政調整基金残高は、約2億7千万円取り崩し、約18億7千万円となった。

同決算について櫻井市長は「『第2次総合計画後期基本計画』の2年目として、長期化したコロナ禍や緊迫の国際社会情勢を踏まえつつ、『行政経営の重点方針』に基づき、コロナ禍を乗り越え、まちの活力を高めながら健康都市の形成につながる取り組みを進めた」と述べた。

また、「現状況を踏まえ、今年5月に策定した『財政構造改革骨太方針2024』に基づき、抜本的な財政構造の改革を行い、市財政の早期回復に向けた取り組みを進める」と話した。