三重県内の小中学生、過去最少を更新 少子化影響止まらず

三重県は28日、本年度の学校基本調査結果(速報)を公表した。少子化の影響で、県内の小中学生は、共に過去最少を更新した。小学生の減少は42年連続、中学生の減少は3年連続。教員1人あたりの児童生徒数も減少した。

調査結果によると、県内の小学生は8万3965人で、前年度から2535人の減少。36年連続で過去最少を更新した。中学生は前年度比548人減の4万5924人。3年連続で過去最少を更新した。

幼稚園児は1074人減の9075人で、12年連続の減少。園の数は15減の135となった。幼保連携型認定こども園の園児は1591人増の1万1556人で過去最多。園の数も20増えて95となった。

全日制と定時制の高校生は394人減の4万2173人。10年連続で減少した。一方、通信制の高校生は420人増の5610人で、過去最多。特別支援学校の在学者も9人増の2010人で、過去最多となった。

小学校の教員は6715人で、前年度から28人の減少。教員1人あたりの児童数も12・5人となり、0・3人減少した。学級数は25減の4263。1学級あたりの児童数は0・5人減の19・7人となった。

中学校の教員は8人増の3783人で、2年連続の増加。教員1人あたりの生徒数は0・2人減の12・1人となった。学級数は19減の1831。1学級あたりの生徒数は前年度と同じ25・1人となっている。

県教委教職員課は「少子化や教員の確保によって教員1人あたりの児童生徒数は減少傾向にあるが、教員の業務は多岐にわたっており、まだまだ多忙な状況」と説明。「教員の確保や少人数学級に向けて、引き続き取り組む」としている。

県によると、調査は教育政策に反映させることなどを目的に、文部科学省が昭和23年度から実施。5月1日時点の児童生徒数や学校数、教員数などを集計している。卒業者数や進学者数、就職者数を含めた確報は12月に公表する。