木工作品作り楽しむ いなべで親子体験会

【オブジェを作る男の子を指導する佐藤さん(左)=いなべ市役所シビックコア棟で】

【いなべ】三重県いなべまちかど博物館「森の広場博物館」(いなべ市北勢町阿下喜)は24、25の両日、小枝でストラップを作る木工体験会を、いなべ市役所のシビックコア棟で開いた。訪れた親子連れらが作品作りを楽しんだ。

製作したストラップは、クロモチの枝に目玉を付けた愛らしい表情をした「小枝のもっくん」。参加者の年齢に応じて小刀も使い、子どもたちは館長の佐藤誠治さん(76)に教わりながら器用に枝を削っていた。近くの山で取ったドングリや松ぼっくり、カットした木などが用意され、思いつくままに「小枝のもっくん」を生かしたオブジェを作っている3歳の男の子もいた。

佐藤館長は同市で林業を営み、博物館には近隣の小学校が木工体験に訪れることもある。木工体験を通して、子どもたちに山や林業の大切さも伝えている。「ドングリは動物の餌になり、山に無駄な物は一つとしてない。子どもたちに伝えていきたい」と話した。