競りやマグロの解体見学 伊勢の地方卸売市場で親子ら 三重

【約30キロあるキハダマグロの解体を見学する参加者ら=伊勢市の伊勢志摩総合地方卸売市場で】

【伊勢】三重県伊勢市西豊浜町の伊勢志摩総合地方卸売市場で23日、夏休みに合わせた親子見学会が開かれ、地元の小学生と保護者らが、普段見る機会のない市場での体験を楽しんだ。

全国から食材が集まる市場の役割と、市場で働く人の仕事を知ってもらおうと、毎年開いている。この日は、伊勢市や近郊の児童と家族ら約70人が参加した。

午前6時半過ぎ、青果の競りがスタート。参加者らは、キュウリ、ナスなど地物の夏野菜や、ブドウ、モモといった旬の果物などが次々と競り落とされる様子を見学した。水産部門では、前日に水揚げされた約30キロのキハダマグロの解体が披露され、子どもたちが手際よくさばかれた新鮮な刺し身を頬張った。零下25度の大型冷凍庫に入る体験などもあり、普段入ることのない市場での体験を満喫した。

参加した市内の早修小2年佐々木一真さん(8つ)は「マグロの大きな頭を切るのがすごかった。お刺し身がめちゃくちゃうまい。朝早くから働く市場の人はすごいなと思う」と話していた。