災害時相互支援で協定 伊勢市と2私立保育団体 三重

【協定を結んだ(左から)前島会長、鈴木市長、竹内会長=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県の伊勢市と、市私立保育連盟、伊勢私立幼稚園・認定こども園協会は21日、災害時の園児受け入れや職員派遣など相互支援に関する協定を結んだ。

同連盟には、私立保育所やこども園の20施設が、同協会には12施設が加盟する。協定では、地震や風水害などの災害で、加盟の私立施設が被災した場合、ほかの施設が園児の受け入れや、職員の派遣、物資提供など行い相互に支援しあう。市が事務局となり、支援要請を取りまとめて調整し、公立保育施設でも園児受け入れや、職員派遣などを行う。県の自治体が私立園と同様の協定を結ぶのは、菰野町に続き2例目。

市役所で調印式があり、鈴木健一市長と同連盟の竹内勇夫会長、同協会の前島達会長が協定書を交わした。鈴木市長は「災害後の復旧に向け、早期に教育や保育を提供できる環境をつくりたい」と述べた。

竹内会長は「乳幼児期の貴重な時間をできる限り日常に近い形で確保するため、協定は意義がある」、前島会長は「協定を機にどのような相互支援ができるか相談したい」と話した。