世代超え盆踊りの輪 亀山の阿野田自治会 「帰って来る居場所」

【子どもから大人まで皆で楽しんだ盆踊り=亀山市阿野田町の農村公園で】

【亀山】三重県の亀山市阿野田自治会(豊田敬二会長)は14日夜、阿野田町の農村公園で「阿野田自治会盆踊り大会」を開催し、町民ら約180人が盆踊りを楽しんだ。

子ども育成会とかんこ踊保存同好会が協力した。豊田会長(66)は「町民らの世代を超えた交流として伝統の盆踊りを今年も開催できた。暑い夏の夜を皆さん楽しんでください」とあいさつした。

来賓の櫻井義之市長は「世代を超えた親睦が、自治会の絆を一段と強くされることを祈念する」と話した後、櫓(やぐら)を囲んだ輪の中に入り、盆踊りを楽しんだ。

会場では、焼き鳥やフランクフルト、ビールなどの飲み物の販売のほか、かき氷と綿菓子が振る舞われた。盆踊りは、手にボンボリを持ち踊る「亀山音頭」「亀山小唄」のほか、子どもらがこの日のために練習してきた「ブリングバンバンブーン」と「ダンシングヒーロー」を、子どもも大人も一緒に踊った。

40代の男性は「ふるさとを離れて20数年たち、お盆のため実家に帰省した。阿野田に住んでいる小学校の同級生らに会えて楽しかった」「『盆踊り大会』という帰って来る居場所があるのがうれしい。これからも続けてほしい」と笑顔で話した。