四日市農芸高生が「夏巻き」考案 都ホテルのブッフェで提供 三重

【「ぜひ食べて」とPRする生徒ら=四日市市安島の都ホテル四日市で】

【四日市】四日市農芸高校(三重県四日市市河原田町)の食品科学科食品開発コースの3年生が、地産地消をテーマに校内で取れた野菜と市の名産冷や麦を使って考案したメニュー「夏巻き」が、同市安島の都ホテル四日市のブッフェに登場した。昼と夜のブッフェでそれぞれ提供し、昼は12日まで。夜は12、13日に開催する。

「夏巻き」は、夏野菜と冷や麦を使った春巻き。地産地消班の六人が一品ずつ考え、その中の3品が選ばれた。昼に提供しているのはトマトとチーズを使った「イタリアン風」、夜に提供するのは中華の「チンジャオロースー風」と「トマトスパゲティ風」。3品とも具材として、ゆでて切った冷や麦を入れている。

生徒たちは、課題研究の一環で4月下旬からメニューを考え、わずか1カ月でカタチにした。「短い期間だったけど、完成度が高いものができたと思う」と胸を張る。同ホテルの津田典彦総料理長(52)も「期待した以上のものに仕上がった」と太鼓判を押す。

ブッフェでは、農芸科学科の生徒が校内で栽培したフリルレタスとミズナもサラダのメニューとして提供している。

【夏野菜と冷や麦を使った「夏巻き」】

夏巻きのイタリアン風を考えた伊藤琴韻(ことね)さん(17)は「どの年代の人にもおいしく食べてもらえると思う。来た人全員に食べてほしい」と話した。

昼のブッフェは1階のレストラン「パルミエール」で午前11時半―午後2時半、夜は4階の「伊勢の間」で午後6時―同8時半。料金は昼が大人4800円(ソフトドリンク付き)、夜は同8500円。問い合わせは同ホテル=電話059(352)4131=へ。