ペットボトルを循環再生 伊勢など4市町、コカ・コーラボトラーズと協定 三重

【協定を結んだ4市町長と同社の坂井統括部長(右から3人目)=伊勢市役所で】

【伊勢】二酸化炭素排出量削減に向け、三重県の伊勢市と明和、玉城、度会各町は9日、家庭から回収された使用済みペットボトルを繰り返しペットボトルに再生する「ボトルtoボトル」の取り組みに向けた協定をコカ・コーラボトラーズジャパン(東京都)と結んだ。

4市町で構成する伊勢広域環境組合ごみ処理施設では、昨年度、各市町から計415トンのペットボトルを回収。協定により9月から、回収する全てのペットボトルを対象に「ボトルtoボトル」事業を開始する。回収されたペットボトルは、リサイクル業者で洗浄、粉砕するなどして再資源化され、同社が買い取って再生ボトルの材料として活用する。同社によると、石油由来の原料から新たにボトルを製造する場合と比べ、1本あたりの二酸化炭素排出量を約6割削減できるという。また、環境意識の啓発などにも取り組む予定。同社が県内の自治体と同様の協定を結ぶのは初めて。

伊勢市役所で締結式があり、4市町の首長と、同社の坂井健太郎SCM本部統括部長が協定書を交わした。鈴木健一伊勢市長は「共同事業として連携できることはうれしい」とあいさつ。坂井統括部長は、キャップやラベルの適切な分別回収に協力を呼び掛け「資源の有効利用、CO2排出削減に貢献したい」と話した。