第106回全国高校野球選手権三重大会は27日、四日市市霞ケ浦第1球場で準決勝2試合があり、20年ぶり2回目の優勝を目指す鈴鹿と、16年ぶり3度目の頂点を目指す菰野が勝ち残った。決勝は29日午前10時から同球場で行われる。
準決勝で鈴鹿は、津田学園を9―2の七回コールドで下した。一回、敵失で先制後、四回、先発右腕の3年生今村颯の適時三塁打などで2点を追加。六回には相手投手の制球の乱れにもつけこみ、打者8人を送って4点を加え、流れを引き寄せた。投げては今村が10安打を打たれながら7回2失点でしのいだ。
菰野は準決勝で三重を7―0の七回コールドで退けた。初回、2安打と四球で1死満塁の好機をつくり敵失で先制。二回に1点を加えると、七回再び2安打と四球で1死満塁とし、8番梶谷大也の走者一掃の適時三塁打で3点加えてコールド試合を成立させた。スタメン9人はすべて2年生で先発左腕栄田人逢は三重打線を7回6安打で零封した。
鈴鹿・中江孝志監督の話 (準決勝は)守りで粘れた点が大きかった。決勝も、地道に、粘り強く、しつこく。そういう野球ができれば、その先に結果はついてきて、また、たくさんの人に感動してもらえると思っている。
鈴鹿・中村悠真主将の話 (準決勝突破は)率直にうれしい。1点勝負になると思っていたが守備がしっかりできてそれが攻撃につながった。決勝も守りをテーマに、そこから攻撃をつくっていきたい。目標は甲子園です。
菰野・森田亮太監督の話 (準決勝は)先制点を取れて試合の主導権を握ることができ、中盤も相手に流れを渡さなかった点が大きい。(先発投手の)栄田は初回から全力で投げていた。決勝もいつも通りの試合運びができれば。
菰野・山口拓真主将の話 (準決勝は)ある程度の失点を予想していた。ここまでの展開は予想していなかった。序盤で点が取れたことでチームが落ち着いた。決勝の相手も勢いを持っているので焦らず冷静に、しっかり準備して臨みたい。