第106回全国高校野球選手権三重大会はベスト4が出そろい、27日に四日市市営霞ケ浦第1球場で準決勝2試合が行われる。4強入りの4校はいずれも夏の甲子園出場経験があり、第1試合(午前8時45分~)で2019年以来5年ぶりの甲子園を目指す大会第1シードの津田学園と2004年以来20年ぶりの甲子園を目指す鈴鹿、第2試合(午前11時15分~)で2008年以来16年ぶりの甲子園を目指す大会第2シードの菰野と、2022年以来2年ぶりの甲子園を目指す大会第5シードの三重が対戦する。
今年春の県大会を制した津田学園は投打のバランスが良い。今大会9イニング無失点中の左腕桑山晄太朗(2年)ら複数投手を擁し、上位から下位までのどこからでもチャンスをつくれる。鈴鹿は今大会2人で投げてきた今村颯(3年)、高山航太朗(2年)の両右腕の活躍と4試合で無失策の堅守を発揮し、まずロースコアの展開にもちこみたい。
菰野は、県大会と東海大会のいずれも準優勝した今年春の躍進の原動力となった左腕栄田人逢(2年)を中心とした投手力が最大の武器。栄田らは打撃でもチームを引っ張る。三重は、17安打を記録した1回戦を始め今大会4試合すべてでチーム二桁安打と打撃が好調。今大会本塁打2本の澤村凪人(3年)ら威力感のある打者もそろえて相手投手陣を攻略する。