久居、海星に3―4惜敗 好機生かせず悔し涙 夏の高校野球三重大会

【海星―久居 九回裏2死満塁から三振してへたりこむ4番下村=松阪球場で】

久居は春夏通算13度の甲子園出場を誇る海星に3―4で惜敗。紀平主将が9回、申告四球で二死満塁の好機を迎えたが、続く4番下村は三振してがっくりと両膝、両手を地面につけた。

紀平主将は最後の打席について「佐波が完投して踏ん張ってくれた。みんながチャンスを作ってくれた。ここで決めるしかないと思った」と振り返り、「あと一歩、実力不足だった。自分の責任」と涙をあふれさせた。

浦出監督は「互角でやれると思っていた。堂々と勝負してくれた。下村は本当に巡り合わせ。紀平が投打をまとめてくれたが、最後は紀平1人のチームでなくなった」と全部員の奮闘をねぎらった。

紀平主将は試合後、応援団を前に涙をこらえ「応援が力になって実力以上の力が出せました」と感謝し、拍手に包まれた。高校卒業後は京都市の佛教大学に進学。悔しさと感謝を糧に大学野球で頑張りたいと話していた。