夏の甲子園出場を懸けた第106回全国高校野球選手権三重大会(県高野連など主催)は22日、四日市市営霞ケ浦第1野球場など4球場で3回戦8試合があり、津田学園、菰野、近大高専、高田、海星、三重、鈴鹿、明野が勝って8強進出を決めた。昨年秋の県大会優勝校で今春の選抜大会16強の宇治山田商は鈴鹿に敗れ、2季連続の甲子園出場はならなかった。準々決勝4試合は24日にある。
今春の県大会を制した津田学園は昨秋県3位の神村学園伊賀に13―1で五回コールド勝ち。二回に8番伊藤柊賀の適時三塁打などで3点を先制。三回に打者15人の猛攻で10点を奪った。
昨秋県大会決勝と同じカードの宇治山田商―鈴鹿は、鈴鹿が同点の八回、5番山中飛空の適時打で勝ち越し、4―3で昨秋の雪辱を果たした。鈴鹿は2007年以来の夏の8強。
昨秋県4位の近大高専は8―1で尾鷲に七回コールド勝ちした。最速150キロ超右腕吉留勇太が7回完投。同点の五回には9番倉好英徳からの6連打などで5点を勝ち越した。
今春の県大会2位校で東海大会準優勝の菰野は津西を7―0で下した。二回、9番小山剛の適時打で先制し、その後も追加点を挙げた。主戦栄田人逢は6回無失点。
2年ぶりの夏の甲子園出場を目指す三重は津商を11―0で破った。五回に7番東川慎の2点本塁打で先制。六回には押し出し四球や敵失で4点を加えた。
明野は四日市南を4―3、九回サヨナラで下して1999年以来25年ぶりの夏の8強入り。主戦右腕小山大和が二回までに3失点も三回以降は被安打2。同点の九回1死二、三塁に3番山川翔真がサヨナラ打を放った。
海星は4―3で久居の追い上げをしのいだ。三回までに4番松岡憲伸のソロ本塁打などで4点をリード。四回に久居6番川喜田航大に3点本塁打を許すも、先発増地咲乃介ら4投手の継投でしのいだ。
高田は暁を16―5で退けた。五回まで1点ずつを積み上げると、1点リードの七回、4番中村洸星からの5連打で5点を挙げ、八回にも6点を奪って突き放した。
準々決勝4試合は24日にあり、四日市球場の第1試合は津田学園と高田、第2試合は菰野と近大高専が対戦。津球場の第1試合は三重と海星、第2試合は明野と鈴鹿が対戦する。第1試合の開始時刻は午前8時45分。
【22日】
▽3回戦
○…四日市球場…○
津田学園13―1神村学園伊賀
(五回コールド)
菰野7―0津西
(七回コールド)
○…津球場…○
近大高専8―1尾鷲
(七回コールド)
高田16―5暁
(八回コールド)
○…松阪球場…○
海星4―3久居
三重11―0津商
○…伊勢球場…○
鈴鹿4―3宇治山田商
明野4―3四日市南
【24日】
▽準々決勝
○…四日市球場…○
①津田学園―高田
②菰野―近大高専
○…津球場…○
①三重―海星
②明野―鈴鹿
※試合開始予定時刻は①8時45分~②11時15分~