高校生最大のスポーツの祭典、令和6年度全国高校総体(インターハイ)は21日に開幕し、8月20日まで九州4県などで開かれる。県内から出場する高校生のうち、陸上競技(28―8月1日・福岡県博多の森陸上競技場)男子3000メートル障害に2年連続で出場する高田3年杉本憲亮=松阪市立久保中出身=は、自身初の全国大会だった昨年のインターハイで、国内高2歴代6位に相当する8分54秒09の県高校新記録で7位入賞した。高校最後の年に日本一を目指す同選手に意気込みを聞いた。
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昨年はインターハイ出場を目標にする中で予想以上の結果を残すことができた。今年は優勝を目指して1日1日大切に練習している。けがや体調不良に苦しんだ時期もあったがその時その時で焦らず、インターハイにピークを合わせる準備をしている。
中学時代は地区大会に出るのがやっとの選手。高校1年目の基礎固めから始まり、3年間しっかりプランを立てて練習に取り組んできた結果、今の自分がいる。
高2の冬から高3の春にかけて行った練習でも、気持ちが先走りしないよう、補強など、基本的なところを重点的にやってきた。
(今年5月24―26日、インターハイの県予選を兼ねて行われた県高校総体は1500メートル、3000メートル障害、5000メートルの個人3冠を達成。高田は男子総合の部で5位入賞した)
(3000メートル障害の)県総体は1発決勝だがインターハイは予選、決勝の2レース。タフさを身につけるためにと3日間しっかり走ろうと思った。陸上競技部キャプテンとして高田の総合入賞に貢献したいという思いもあった。
(6月14―16日の)東海高校総体は大会前に体調を崩したこともあり、タイムも順位も悔しい結果になった(3000メートル障害のみ、9分16秒42の東海3位でインターハイ出場を決めた)。3000メートル障害の1種目に集中できるとポジティブにとらえて、インターハイではしっかり予選を通過し、決勝で先頭争いをしたい。