2024年7月22日(月)

▼猛暑の中で熱中症疑いの多くの人が連日、病院に搬送され、18日は鈴鹿市で3人目の犠牲者が出た。軽自動車内でぐったりしているのを発見され、救急隊が駆け付けたときには意識や呼吸がなかったという。運転席の窓は開いていたらしい

▼伊賀市では畑、津市では庭、鈴鹿市では車内で。プールの中でも、激しい動きで出る汗と体内にこもる熱の量によって熱中症の危険があるという。予防には細心の注意が必要だが、一方で新型コロナが急増の気配を見せているから悩ましい。一進一退を繰り広げているかに見えたが、8日―14日の週は前週61%増で愛知県と並び東海で増加率はトップ

▼「感染拡大の局面に入りつつある。感染対策を取ってもらいた」と県感染症対策課は呼びかける。対策の決め手がこまめな換気。窓を開ける習慣が熱中症を呼び込まないとも限らない。19日の一見勝之知事の定例記者会見は、手足口病や劇症型溶血性レンサ球菌、新型コロナウイルスなど、拡大する感染症への防止対策の呼びかけだった

▼9日の前回会見は熱中症対策として不要不急の外出自粛の呼びかけ。新型コロナの5類移行で重苦しい暗雲が晴れたかに思えたのもつかの間、新たな脅威が次々に襲ってくる。劇症型溶血性レンサ球菌は昨年の届け出件数18人を上回る20人。うち5人は死亡した

▼同症の仕組みは未解明。新型コロナの初期を思わせる。菌は傷口から入り込む。「けがをした場合は傷口を清潔に」と一見知事。「なめとけ」と言って言われて飛び回った昔が懐かしい。