「県民提案予算」で県民投票 三重県、実現してほしい事業選んで

三重県は19日から、県政の課題解決に向けて県民から募った意見を予算編成に反映する「県民提案予算」で、実現してほしい事業を選んでもらう県民投票を実施する。来月18日まで。

県によると、投票の対象は、公募で集まった68件の意見を基に、各部局がまとめた10件の事業案。1人につき3事業まで投票できる。

事業案はデジタル人材の育成に向けたプログラミング講座の開催▽県産食材を使ったメニューの開発▽詐欺被害を防止する啓発動画の作成―などがある。

県は得票数を参考に、10月中旬までに来年度当初予算に盛り込む事業を決める予定。事業費は1千万円以内を想定している。

県は令和2年度当初予算から県民提案予算(みんつく予算)を導入。毎年度6―13件を事業化している。昨年度は未利用食材の利用促進など8事業(計3300万円)を採択した。

財政課の担当者は「県民が身近な課題を解決できる貴重な機会になる。多くの方に投票してもらいたい」と話している。

中学生を除く15歳以上の県内在住者が対象。県のホームページにある専用フォームや電子メールから投票する。問い合わせは財政課=電話059(224)2216=へ。