【亀山】夏の交通安全県民運動(11―20日)に伴い、三重県高速道路交通安全協議会(小林俊二会長)と県警本部交通部高速道路交通警察隊(伊藤勝彦隊長)は16日、亀山市布気町の東名阪自動車道亀山PA上りで、交通事故防止広報啓発キャンペーンを実施した。
中日本高速道路津高速道路事務所と桑名保全サービスセンターのほか、ハイウェイレデイ三重が協力し、総勢約100人が参加した。
伊藤隊長は「県内の高速道路、自動車専用道路における交通事故情勢は、交通死亡事故、人身事故とも前年に比べ減少してはいるが、物損事故は増加傾向にある」と述べ、「重大事故に直結する著しい『速度違反』や『あおり運転』、悪質で危険な『飲酒運転』に重点を置いた取り締まりを強化する」とあいさつした。
同隊指揮官の号令で、白バイ4台を先頭にパトカー15台が、東名阪自動車道下りから伊勢自動車下り方面に出発し、県警ヘリと合同で、あおり運転の取り締まりに向かった。
ハイウェイレデイら参加者は、立ち寄ったドライバーらに、高速道路で事故や故障で停止したときの心構えとして「道路上に立たない」「車内に残らず、安全な場所に避難する」と書かれたチラシを手渡し、交通事故防止を呼びかけた。
県警高速隊によると今年7月15日現在、県内の高速道路での人身事故件数は58件。負傷者は106人でうち、死亡者は1人という。