【桑名】桑名市筒尾の大山田東小学校で16日、79年前にあった桑名空襲について学ぶ平和学習の授業が同校体育館で開かれた。6年生135人が、同市を拠点に活動する「劇団すがお」の加藤武夫代表(81)による話や空襲体験記の朗読に耳を傾けた。
太平洋戦争末期の昭和20年7月17、24日の2日間で、計657人が犠牲になったとされる桑名空襲。加藤代表はスライドを使って空襲の被害などについて説明し、「戦争は破壊と殺人。平和ほど尊いものはない」と訴えた。続いて劇団員3人が、空襲体験者3人の体験記を順に朗読し、「戦争は二度と繰り返してはならない」と体験者の声を伝えた。
発泡スチロール製の1トン爆弾の模型をはじめ、竹やりや防空頭巾なども展示され、朗読を聞いた後に児童らが実際に手に取って、興味深そうに見入っていた。
男子児童の一人は「戦争は恐ろしいと思った。今日聞いたことを家族に伝えたい」と話した。