<夏の高校野球三重大会>ゾーン別展望

【Aゾーン】今年春の県大会を制した第1シード津田学園が軸となる。中村駿亮主将をはじめ豊富な投手陣を誇り二遊間を中心に守備も堅実。春ベスト8に進出して第5シード入りの皇學館のほか、昨年夏8強のチームから投手陣を中心に戦力が残る松阪商、昨年秋県大会3位の原動力の強打者寺井広大を擁する神村学園伊賀も侮れない。

【Bゾーン】昨年秋の県大会覇者で今年春16年ぶりに出場したセンバツで1勝を挙げている第4シード宇治山田商を、好投手今村颯らを擁して昨年秋の県大会2位の鈴鹿、今年春の県大会8強入りで古豪復活に向け勢いづく明野などが追う。投手と捕手の二刀流の一色勇伸主将が攻守の要の桑名工、140キロ台の本格派右腕坂下海月のいる名張も注目校だ。

【Cゾーン】2年生エース左腕栄田人逢を擁して今年春の東海大会で準優勝した第2シード菰野、昨年同様粘り強い試合運びで夏の県大会2連覇を狙ういなべ総合の甲子園出場経験校を中心とした展開か。全国高専初の甲子園出場を目指す近大高専は昨年秋県大会4強入りに貢献した150キロ右腕吉留勇太の出来がかぎ。県選抜入りの好打者中尾風人主将のいる津西も上位をうかがう。

【Dゾーン】2年生主戦右腕河田虎優希と主将の青木大斗捕手を軸に過去最高の県大会3位の成績を残した今年春の県大会の勢いそのままに、春夏通じ初の甲子園を目指す第3シード昴学園を三重、津商といった甲子園出場経験校を含む実力校が追い上げる。昴学園と、春夏通算13度の甲子園出場を誇る海星の激突が予想される2回戦は大会屈指の好カード。