「麻吉」女将の上田さんら受賞 三重県観光事業振興功労者表彰

【竹谷会長(中央)から表彰を受けた4人=津市新町で】

【津】三重県観光連盟は28日、津市新町のプラザ洞津で定時総会を開催し、観光事業振興功労者表彰を行った。伊勢市の宿「麻吉」の女将(おかみ)で、伊勢旅館組合の副組合長として現場でも手腕を振るう上田聖子さん(61)ら4人が受賞した。

表彰は、県の観光事業の振興、観光地の美化、観光資源の保護、施設の整備やサービスなどの分野で貢献した人をたたえる。

上田さんのほか、鳥羽観光施設連合会会長、鳥羽市観光協会副会長を経て、直近に伊勢志摩国立公園協会の事務局長を務めた滋野峻さん(76)▽三重交通に入社後、運転士を経て貸し切りバスの受注手配に努め、地域観光の振興に寄与した水谷賢さん(55)▽伊勢湾フェリーで要職を歴任し、県内外での伊勢・鳥羽・志摩への観光誘致に努める山本半(わかつ)さん(56)―が表彰台に上った。

式では県観光連盟の竹谷賢一会長(三重交通会長)が4人に、県内産の杉の間伐材にレーザーで文字を焼き付けた木製の表彰状を手渡した。

受賞者の滋野氏は謝辞を述べ「遷宮とそれに向けた御木曳、国立公園指定80周年などを控え、伊勢には熱気がある。そういったものを今後も伝えていきたい」と意気込みを語った。